SEOと運用の観点から徹底解説
はじめに
コーポレートサイトにおいて、FAQページはユーザーの疑問を素早く解決する重要な役割を担います。
さらに、FAQ構造化データ(@type: FAQPage
)を正しく設定することで、Googleの検索結果にリッチリザルトとして表示され、アクセス向上にもつながります。
では、FAQコンテンツの作り方として、
- 固定ページにFAQをまとめる方法
- カスタム投稿タイプでFAQを管理する方法
どちらがコーポレートサイトに適しているのでしょうか?
本記事では、両者の特徴を整理し、最適なFAQ運用方法を提案します。
1. FAQ構造化データ(@type: FAQPage
)とは?
FAQ構造化データとは、検索エンジンに「このページは質問と回答のセットです」と伝えるためのJSON-LD形式のマークアップです。
これを設定することで、検索結果に以下のようなリッチリザルトが表示される可能性があります:
- 質問と回答が直接表示される
- ユーザーのクリック率(CTR)が向上
- サイトの信頼性が高まる
コーポレートサイトでは、製品・サービスに関するよくある質問をまとめる場面が多く、FAQ構造化データの導入は非常に有効です。
2. 固定ページにFAQをまとめる方法
メリット
項目 | 内容 |
---|---|
管理がシンプル | WordPressの標準機能だけで運用可能 |
一括表示が可能 | 1ページにFAQをまとめて掲載できる |
デザインに統一感 | 既存のページ構成に自然に馴染む |
デメリット
項目 | 内容 |
---|---|
管理が煩雑 | 項目が増えると編集が大変 |
分類が難しい | 部署別・カテゴリ別のFAQが作りづらい |
SEO効果が限定的 | 質問単位でのURLや評価が得られにくい |
3. カスタム投稿タイプでFAQを管理する方法
メリット
項目 | 内容 |
---|---|
投稿単位で管理可能 | 質問・回答を個別に編集できる |
柔軟な分類が可能 | カテゴリ・タグでジャンル分けできる |
SEOに強い | 各FAQに個別URLが付与される |
構造化データの自動生成 | 投稿単位・一覧ページで動的に出力可能 |
デメリット
項目 | 内容 |
---|---|
初期設定が必要 | CPTの登録やフィールド設計が必要 |
管理画面が複雑化 | 投稿数が多いと運用負荷が増す可能性あり |
一覧ページの設計が必要 | 表示テンプレートのカスタマイズが必要になることも |
4. 弊社の実装例:カスタム投稿タイプによるFAQ管理
弊社では、WordPressのカスタム投稿タイプ(CPT)を活用してFAQを管理しています。
- 各FAQは独立した投稿として登録
- 質問・回答はカスタムフィールドで入力
- 投稿ページや一覧ページでFAQ構造化データ(JSON-LD)を動的生成
この仕組みにより、ジャンルごとの分類やFAQの追加・編集が容易になり、運用負荷を大幅に軽減しています。
5. FAQ構造化データの生成イメージ
固定ページの場合
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "FAQPage",
"mainEntity": [
{
"@type": "Question",
"name": "〇〇とは?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "〇〇は〜です。"
}
}
]
}
→ ページ単位でまとめて出力
カスタム投稿タイプの場合
- 各投稿に
Question
とAnswer
を持たせる - 一覧ページで
FAQPage
として複数のmainEntity
を動的生成
→ 投稿単位でも、一覧ページでも構造化データを出力可能
6. まとめ:コーポレートサイトでFAQ構造化データを運用するポイント
- 運用規模や更新体制に合わせて選択
- 小規模なら固定ページでもOK
- 中〜大規模ならカスタム投稿タイプが有利
- 構造化データは必ず設置
- SEO効果を高め、リッチリザルト表示を狙う
- FAQはユーザー視点で整理
- わかりやすく、探しやすく、更新しやすく
ご相談ください
FAQページの設計や構造化データの実装は、サイトの利便性向上とSEO強化に欠かせない要素です。
弊社では、WordPressのカスタム投稿タイプを活用したFAQの柔軟かつメンテナンスしやすい運用をご提案しています。
FAQページの改善やSEO対策でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
専門スタッフが貴社の課題に合わせた最適な設計・構築プランをご案内いたします。