はじめに
SNSシェア時に表示されるOGP画像は、ウェブサイトにとって重要な要素です。視覚的に目を引く画像は、クリック率(CTR)を劇的に向上させ、コンテンツの拡散力を高めます。
WordPressサイトでは、投稿や固定ページでアイキャッチ画像を使用し、トップページやアーカイブページに別のデフォルト画像を設定したいことがよくあります。
この記事では、動的にOGP画像を管理する方法を解説し、SEOやSNSシェアに強いサイトを作り上げる方法をお伝えします。
OGP画像とは?なぜ重要?
OGP(Open Graph Protocol)画像は、SNSにおいて記事やページがシェアされる際に表示されるサムネイル画像です。
この画像は、ユーザーの目を引く要素として、クリック率や拡散力に大きな影響を与えます。
OGP画像の主な利点
- 視覚的に目を引く: ユーザーがコンテンツをクリックしたくなる要素を提供。
- SEO効果: 適切なOGP画像設定により、検索エンジンにも好影響を与え、サイトのパフォーマンス向上に貢献。
- SNSでのブランドの統一: どのページも適切な画像を持つことで、ブランドの一貫性が保たれる。
適切なOGP画像の設定は、サイトのクリック率や拡散性を最大化するために非常に重要です。
WordPressでのOGP画像設定の基本
WordPressでは、OGP画像を簡単に設定できますが、動的に設定する方法を取るとさらに効率的です。
基本的な設定方法
- アイキャッチ画像を優先: 投稿や固定ページにアイキャッチ画像を設定し、それをOGP画像として使用。
- アイキャッチがない場合はデフォルト画像を設定: アイキャッチ画像が設定されていない場合には、予め設定したデフォルト画像を使用。
- トップページやアーカイブページ: 共通のデフォルト画像を設定しておくと、ページごとに最適な表示が可能です。
これにより、SNSシェア時に常に一貫した画像が表示され、ブランディングやSEOにもプラスの効果があります。
実装例:動的OGP画像を関数で管理する
動的OGP画像設定を行うには、WordPressのfunctions.php
にコードを追加し、テーマの<head>
セクションで呼び出します。以下の例で、サイト全体で動的にOGP画像を管理できます。
3-1. functions.phpに関数を作る
/**
* OGP画像のURLを返す関数
* 投稿・固定ページならアイキャッチ画像を優先、なければデフォルト画像
* トップページやブログ一覧などはそれぞれのデフォルト画像を返す
*
* @return string OGP画像URL
*/
function get_og_image_url() {
if (is_front_page()) {
// トップページのデフォルトOGP画像
return get_template_directory_uri() . '/assets/images/ogp-front.png';
} elseif (is_home()) {
// ブログ一覧ページのデフォルトOGP画像
return get_template_directory_uri() . '/assets/images/ogp-home.png';
} elseif (is_singular() && has_post_thumbnail()) {
// 投稿・固定ページのアイキャッチ画像
$og_image = get_the_post_thumbnail_url(get_queried_object_id(), 'full');
if ($og_image) {
return esc_url($og_image);
}
// 取得できなければフォールバック
return get_template_directory_uri() . '/assets/images/ogp-image.png';
} else {
// その他ページのデフォルトOGP画像
return get_template_directory_uri() . '/assets/images/ogp-image.png';
}
}
3-2. head.phpなどテーマのhead内で呼び出す
<meta property="og:image" content="<?php echo esc_url(get_og_image_url()); ?>">
これにより、各ページに適切なOGP画像が動的に設定され、SNSシェア時に最適な画像が表示されます。
画像の設置場所とファイル命名のポイント
OGP画像を適切に管理するために、画像の設置場所や命名規則を統一しておくことが重要です。
画像の設置場所
- 推奨ディレクトリ:
/wp-content/themes/テーマ名/assets/images/
配下にOGP画像を配置します。こうすることで、管理がしやすくなります。
画像のファイル命名規則
- 命名規則: 画像名は、
ogp-front.png
、ogp-home.png
、ogp-image.png
など、わかりやすく一貫性のある命名を行います。
画像サイズ
- 推奨サイズ: 1200×630ピクセルのサイズがSNSで最適に表示されるため、これに合わせて作成します。
まとめ
- OGP画像はSNSでのシェアにおいて重要な要素です。適切な画像設定がクリック率やSEOに貢献します。
- WordPressでは、アイキャッチ画像を優先し、無い場合はデフォルト画像を設定することがベストです。
- トップページやブログ一覧には専用のデフォルト画像を用意することで、より一貫性のあるブランディングが実現できます。
- 関数化することで管理が容易になり、保守性も向上します。
おわりに
この記事では、WordPressで動的にOGP画像を管理する方法について説明しました。SNSシェア時に魅力的なOGP画像が表示されることで、クリック率が向上し、SEO効果も得られます。
ぜひ、この記事を参考に、あなたのサイトのOGP画像設定を改善し、SNSでの拡散力を最大化しましょう。
もし、OGP画像設定やその他のWordPressに関するご質問があれば、お気軽にこちらからお問い合わせフォームをご利用ください。
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