SEOにおけるメタディスクリプション(meta description)は、検索結果のスニペットに表示される重要な要素です。ユーザーにページ内容を簡潔に伝え、クリック率(CTR)の向上に大きく影響します。
しかし、WordPressで全ページに適切な説明文を手動設定するのは手間がかかります。この記事では、投稿や固定ページ、アーカイブページのメタディスクリプションを自動的に生成する方法を解説します。これにより、SEOにおけるメタディスクリプションの最適化が簡単に実現できます。
メタディスクリプションとは?
メタディスクリプションは、検索結果に表示されるページの簡単な説明文です。この説明文は、検索ユーザーにとってそのページが自分の探している情報かどうかを判断する材料となります。
- 検索結果のスニペットに表示される
- 検索ユーザーにページ内容を簡潔に伝える
- 適切な説明がクリック率(CTR)の向上に貢献
正しいメタディスクリプションは、SEOにおいて非常に重要な役割を果たします。SEO的に最適なディスクリプションを設定することが、サイト全体のパフォーマンスを向上させることにつながります。
WordPressでメタディスクリプション自動生成のポイント
WordPressでは、投稿やページごとにメタディスクリプションを自動的に生成することが可能です。以下は、状況に応じた自動生成のポイントです。
- 投稿・固定ページ: 抜粋を優先し、抜粋がない場合は本文から適切な長さで切り出す。
- カテゴリー・タグ・カスタムタクソノミー: 説明文(ターム説明)を使用。
- トップページやブログ一覧ページ: サイトのキャッチフレーズを使用。
- 404ページや検索結果ページ: 独自のメッセージを設定。
これにより、全ページに一貫したSEO効果を持たせつつ、手動での設定を減らすことができます。
実装例:自動生成用の関数を作る
ここでは、WordPressのfunctions.php
に追加する関数のコードと、head.php
での設置例を紹介します。これにより、SEOにおけるメタディスクリプションを自動生成するだけでなく、SNSでのシェア時にページが正しく表示されるための設定も重要です。例えば、SNSでページがどのように表示されるかを制御するOGPタグの設定は、SEOにも影響を与えます。WordPressでのOGP設定に関する詳細は、「OGPタグの使い分け方法」で解説していますが、特にog:type
タグの設定は非常に重要です。
functions.phpに以下の関数を追加
/**
* SEO用の説明文を取得する関数
*
* ページ種別に応じて適切なmeta descriptionを返す。
* - トップページやブログ一覧:サイトのキャッチフレーズを返す
* - 投稿・固定ページ:抜粋を優先、なければ本文から切り出し
* - アーカイブページ(カテゴリー・タグ・カスタムタクソノミー):説明文を使用
* - 404ページ:固定メッセージを返す
*
* @return string メタディスクリプション用テキスト
*/
function get_seo_description() {
$site_description = get_bloginfo('description'); // サイトのキャッチフレーズ
// トップページやホームページ
if (is_front_page() || is_home()) {
return $site_description;
}
// 投稿・固定ページ
elseif (is_singular()) {
global $post;
if (has_excerpt($post->ID)) {
$desc = wp_strip_all_tags(get_the_excerpt($post->ID)); // 抜粋
} else {
$content = wp_strip_all_tags($post->post_content); // 本文
$desc = wp_trim_words($content, 30, '…'); // 30語に切り出し
}
return $desc ? $desc : $site_description; // 設定されていなければサイトのキャッチフレーズを返す
}
// カテゴリー・タグ・カスタムタクソノミー(ターム説明)
elseif (is_category() || is_tag() || is_tax()) {
$term = get_queried_object();
return !empty($term->description) ? wp_strip_all_tags($term->description) : $site_description;
}
// 404ページ
elseif (is_404()) {
return 'お探しのページは見つかりませんでした。';
}
// その他ページ(デフォルトでキャッチフレーズ)
else {
return $site_description;
}
}
この関数では、ページタイプに応じて自動的に適切なメタディスクリプションを生成します。投稿ページ、固定ページ、カテゴリーアーカイブ、タグページなど、全ページに対応しています。
head.phpなどテーマのhead内に設置する例
<meta name="description" content="<?php echo esc_attr(get_seo_description()); ?>">
このコードをhead.phpなどのテーマの<head>
セクションに追加することで、ページごとに自動的に最適なメタディスクリプションが設定されます。これにより、手動で設定する手間が省け、SEO効果が高まります。
WordPressでメタディスクリプション自動生成のポイント
WordPressでは、投稿やページごとにメタディスクリプションを自動的に生成することが可能です。以下は、状況に応じた自動生成のポイントです。
- 投稿・固定ページ: 抜粋を優先し、抜粋がない場合は本文から適切な長さで切り出す。
- カテゴリー・タグ・カスタムタクソノミー: 説明文(ターム説明)を使用。
- トップページやブログ一覧ページ: サイトのキャッチフレーズを使用。
- 404ページや検索結果ページ: 独自のメッセージを設定。
これにより、全ページに一貫したSEO効果を持たせつつ、手動での設定を減らすことができます。
また、SEO施策を効果的に進めるためには、OGP画像設定も重要です。WordPressでの動的OGP画像の設定方法については、こちらの記事で詳しく解説していますので、併せて確認してみてください。
まとめ
メタディスクリプションは、クリック率(CTR)の向上に大きく貢献します。WordPressで自動生成することで、ページごとに最適な説明文が設定され、手動での管理が不要になります。
SEO効果を高めるためには、投稿・固定ページの抜粋、アーカイブページの説明文、そして404ページの独自メッセージを適切に使い分けることがベストプラクティスです。
SEOプラグインなしでも、基本的な自動生成は可能であり、カスタマイズも簡単に行えます。
また、SEO施策に関する具体的な質問やご相談があれば、お気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。私たちが、あなたのサイトに最適なSEO対策をサポートいたします。